中でも心がはっと明るくなるような美しいピンク色の”プロテアビーナス”は、農家のブライアンさんのご両親がご結婚されたときにお祝いの意味を込めて名付けたとのこと!なんと素敵な。
お花にもこうして歴史とストーリーがあり、また束ねたり飾ったりする人たちも、そのストーリーを含めてお花を楽しめる、という深いお花との関わり方を提示する世界の花屋の皆さんに強く共感しました。
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今回KRASでは、エントランスやキッズスペース、ワークショップのテーブルなどのコーディネートを担当させていただきました。
エントランスには、“花と、世界を、旅しよう”という世界の花屋のコンセプトにちなみ、異国感と旅情緒を感じさせるコーディネートを。このエントランスのソファは、皆様をパッと明るくお迎えできるように、両手を広げて“welcome”をしている様子をイメージして配置しました。
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キッズスペースでは、こどもたちにもママにもゆっくり座って過ごしていただけるよう、クッションやファブリックをたくさん配置。他のお花やケニアの布がカラフルな分、こちらではほっとできるように色味を抑えたコーディネートにしました。
以前からMandara Sofaは座り心地がもちもちなことに加えて、脇が空いているので、ベビーが座っても閉鎖感がなくて怖がらない、ということでママやお子様に人気。キッズスペースにも配置して、たくさんの方に座ってくつろいでいただけました。
クッションにはこれから出てくるKRASの新しいテキスタイルのサンプルを使用。こちらは今後クッションカバー、ビッグビーズクッションのカバーファブリックとして発表していく予定ですのでお楽しみに。
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ドライフラワーにできるスワッグやケニアのバラを使ったフラワーボックスを作れるワークショップのテーブルは、力強いケニアのファブリックを使って作りました。
とってもカラフルで力強い柄のファブリックたちなので、参加者のみなさまの手元の作業に支障をきたさないように、テーブルの中央部分にテーブルセンターとして配置しました。
アフリカの花々を乗せてみるとテーブルの上で調和し、生き生きとしたコーディネートが完成しました。
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たくさんの方が来場され、お花とゲストのみなさんで、あたたかく賑やかなパーティでした。
素敵なブランドとパーティーのお手伝いができてとても幸せでした!
KRASでは、内装や空間プロデュース・コーディネートのご相談も承っています。
ご興味のある方は、お気軽にinfo@kras.lifeまでご連絡ください。
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学生時代、家族の仕事の関係で、バリ島に行くことが何度かあり、そこで私はバリ島にすっかり魅了されてしまいました。
自然と共生する生き方、
見えないものとの繋がりと
それらへの絶え間ない畏怖と感謝、
すべてをやや強引に浄化していくような空気、
人の温かさと素直さ、
手仕事の美しさ、
混沌と静謐の同居する文化・・・
最初の頃は帰国日に、帰りたくなくて泣きたくなってしまう程。
家族で観光で訪れていてもホテルで暇な時間があるので、
ひとりでうろうろして色んなひとと話しているうちに、現地の友達もできました。
何度もバリ島を訪れ、彼らに教えてもらいながらいろんなものを見たり聞いたりしているうちに、
私を惹きつけたものは、だんだん失われて行ってしまっているんだということに気づき、
自分の中に寂しさと焦りが湧き上がってきました。
でもそれも時代に合わせた変化の一つ。失われて行くことをただ悪だと言うことも正しくない。
自然に、それらが守られ、あるいは新しい形で育まれて行くような流れを作る試みをすればよいのではないか。
いつか、外の人としてではなく自分ごととして、
このバリ島の素晴らしさを守り、育む仕事をしたいと考えるようになりました。
そのためには、何かや誰かを助けるために行動するという考えではなく、
自分が楽しんだり、夢中に、必死になることが、バリ島の大切なものを育む結果になることがいい。
特に自分が狂ったように熱中できることといえば、なにかをつくること。
どうせ何かを作るなら、日々のくらしに関わるもの、
ひとの暮らしの中で各々育まれて行く、その家の生活文化のようなものに触れるものがいい。
大好きな自然に関わるものがいい。
そして、バリ島の伝統文化や技術でつくるものがいい。
そんなことを考えているうちに、
自分の中で自然と家具を中心としたライフスタイルブランドをつくろうという考えがまとまっていきました。
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バリ島家具を始めとする従来のアジアン家具は、
大きい、重い、高い、かつ独特のアジアンな強いテイストを持っているため、
大きなスペースが必要とし、また、アジアンな全体コーディネートの中でしかマッチしないという、
ラグジュアリーなリゾート家具特有の障壁がありました。
そこでKRASは、
手仕事で最高品質であるのに手の届きやすい価格、
北欧家具や和家具など、他のテイストともマッチするデザイン、
ちょっとしたスペースに置くことのできるコンパクトなサイズ
を実現しました。
詳しくはABOUTでご覧ください。
リビング家具、ベランダ家具、カフェ家具、ホテル家具、オフィスのリラックススペースなど、
様々なシーンでの利用を想定してお求めをいただいています。
ジャカルタやバリ島の職人さんたちもデザインを非常に気に入ってくれました。
これから皆で力を合わせて、新しいものを世の中に送り出していければと思います。
KRASのものづくりなど、詳しことはまた改めて。
教科書通りだと、「だいたい各1色ずつ決めておく」というのが基本なのですが、それでは、まとまりはあるけれど、どこか物足りない感じに。
そこで、新提案! [ 2 : 3 : 2 ]ルールです!
実例とともに見てみましょう。
[ case1 ]
壁に沢山の絵を飾っているおしゃれ部屋。敷居高め・・・!
沢山のアイテムをおくと、イメージが散漫になってまとまりづらくなりそうで怖い気もしますが、
2:3:2でカラー構成を決めておけば、すっきりとまとまるのです。
この部屋のカラー構成はこんな感じ。
上段:アクセントカラー 中段:アソートカラー 下段:ベースカラー
床と壁には色がもともと入っているので、ベースカラーは自動的に決定。
(大きなカーペットを敷くなどで変更可能。)
アソートカラーは同系色の3色をチョイス。
アクセントカラーに引き締め役となるビビッドな赤と黒を持ってきています。
カラールールに従ってアイテムを選んでいけば"絵になる"インテリアができることがわかります。
あなたがこの部屋に住んでいるなら、
「黄色やグリーンのクッションは選んじゃいけないな」
「ブランケットを買うなら、ホワイトかグレー、ブルーのどれかかな」
など、具体的に合う合わないが分かってくるはずです。
すでにある程度の量のものが部屋になる、という方も、
部屋を写真に撮ってみて、自分のカラールールを見つけ出してみてください。
次に何かを買い足すとき、ご自身のカラーマップから遠くない色のものを選べば良いのです。
◯ 2:3:2より色数が少ない場合→足す色を決めて、これからの買い足しに生かす
◯ 2:3:2より色数が多い場合→色を減らして、ものの色を寄せていくようにする
こうすることで、理想のインテリアに近づいていくことができます。
では以下、他の例をみてみましょう。
[ case2 ]
色数が少ないように見える部屋ですが、実はこちらも2:3:2!
アソートカラーのダスティピンクを壁紙にもってきているので、一体感が出ています。
壁紙を変えるのはちょっと大変なので、大きな絵や、カーテンに取り入れても。
こちらもアクセントカラーに強めの色を持ってきています。
[ case3 ]
こちらもごっちゃりとしたイメージですが、こうなっています。
観葉植物も沢山おくのであれば、アソートカラーとして考えても良いと思います。
観葉植物の選び方については、別の機会に。
みなさまのお部屋のカラー構成はいかがでしょうか。
インテリアは好きなものを楽しく選ぶのが一番だと思いますが、
一度このルールを作ってみることをおすすめします。